畜生めと力み指を噛んだとしても雷が落ちてくる訳でもなければ巨人化する訳でもない僕のリアルな身体は、同時にリアルとして僕を僕たらしめており、またフィクションをフィクションとして崇めさせているような、気がするよ。「駆逐してやる。一匹残らず」が最近妙にカッコ良く聞こえてくるのだけれど何でだろう。中学生の頃は全くそう思わなかったのに。きっと「俺達はガキで、何一つ知らなかったんだよ」との台詞からも分かるように、子供の頃はこの世界と人間について何一つ知らないんだろう。それが歳を重ねる毎に「大人」という小さな人になるにつれ脳味噌がパンパンになっていくよ。ここで言う大とか小とかは一体何を指して言っているのか。うーん。体の大きさ? それだからタイタンはかっこいいのかな。いやあれはロボットと同じで実際の人間がうなじに乗っているようなもの。小さな人間が自分よりも大きい体の中に籠っているからこそある種のメタファーであるのだし、感情移入も出来るというもの。つまり僕らの本体は実際の身長よりもよっぽど小さいのだっていうのが真実で、kids! って言われる年代に、僕らの本体は出来上がっているんだろうな。それを余った肉と骨が成長する事によって大きな外殻を形成し、上手に操縦出来るようになる技術を生きるうちに学んでいく。生身では生きていけない大人の世界らしいなここは。そんな馬鹿なあ!